インドア放浪記

21日
平日、連休でもないのに前の晩から山梨へ。暫く長距離放浪はしていなかった上、山梨方面もご無沙汰で心躍る。ずっと工事中だった長瀞あたりの道はきれいになっていた。初めて山梨に足を踏み入れたとき、そのまま走り続けて初めて富士山を目にした日の興奮が思い出される。恐らく今見ても何の有り難味も感じないだろうが、秩父のループ橋だけは別格である。橋なぞ微塵も興味ないのだが真夜中に莫迦みたいにはしゃいでしまった。何度走ってもあそこは良い。
毎度毎度、何も用事は無いし目的地も土地勘もなし、少しは何か調べてみようかと"山梨行くならここだけは行け"的な2のまとめを一通り読んでおいた、読んだところで山梨、なんもなかった。紅葉、登山、果物狩り、温泉、読めば読むほど自分等とは住む世界が違う趣味ばかりでそっとタブを閉じる。みんなアクティヴであるなあ。やはり放浪者はそれらしく、車から降りない方向で行きますか。いい気候になってきたし久方ぶりに車中泊も出来る。
件のスレッドでは道の駅道志は食事が美味しいとのこと。これがまあえらい遠くて峠なんか誰も走っていなくて、狐に包まれたかと思うほど山の中だったのだけれど、平日なのに人が沢山居てどこだかの園児が大勢で霧雨の中遊んで居て、随分賑わっていた。クレソンそばとポトフを注文し、売店ではクレソンとクレソンパスタなどを購入し、帰路。
あそこで休憩していた中年の男女たちは温泉か、紅葉か、昇仙峡か何かを目当てに来たわけでしょう。今後何年経てば、そのような事を趣味に出来るだろうか。かと言って若い者らしく登山へ行くか、自宅の近所で沢山の友人とわいわいボウリングやカラオケ、なんてこれっぽっちもしたくないし出来ぬし、どの層にも属さぬままいつまで放浪出来るのだろうか。