目覚めてがっかり

昨夜はソーダを買うのを忘れなかった。ジンのにおいと味が実はきらいで、ジンジャーエールを買うつもりでいたが売っていなかった。ジンのあの味、なんなのだろう。いかにも"アルコール"ってかんじのあの味。"酒"じゃなくてね。そしてチーズケーキ、まったくもってあれはだめだね。
連れ合いに、あんたののむ酒って、なにをつまみにすんの。と尋ねられ、酒場でのあれこれを思い出そうとしたけれどあまりつまみらしいつまみをつまんでいた記憶がなかった。ラムレーズンとかいいんじゃない。あるいはナッツですかね、カシューナッツ一択。そんなことを考えながらボンベイをのんでいたので、ボンベイはおいしいけれど、やっぱりジンはジンなんだよなあ、って、ウォッカが恋しくなったが、買ったとして、やはり考えるのは、次にのめるのはいつなのか。ということ。
食べかけのチーズケーキとのみかけのグラスをそのままに、知らぬうちに眠っていてそのあいだに私の指はどうでもいいトゥイートをfavっていた。テーブルには私が寝ているあいだに帰宅した連れ合いがボンベイをのんだらしき残骸が散乱し、そばにはなぜかカシスシロップ。カシスリキュールじゃなくて。一体全体どんなのみかたをしたのだろう。ふしぎ。
そして室内、ぐるり。なにを探したのか先日漸く片付けた書斎もぐちゃぐちゃにされ、かなしいくらいに散らかっている室内。空の煙草が二つ、眼鏡、耳掻き、ホットボンド、辞書、灰皿にされた珈琲の空き缶が三つ。これはひとの棲むところではない。